世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど、公式サイトで「WIPO Lex 営業秘密判例集」(WIPO Lex Trade Secrets Case Law Collection)のデータベースを公開し、中国の裁判所による営業秘密に関する裁判文書13件を収録した。収録件数はアメリカと並び、最多となっている。

WIPOの公式サイトはデータベースの紹介において、各種の知的財産権の中で、営業秘密が価値ある情報や競争優位性を保護するための重要な分野となっていることを強調している。当該データベースは、WIPO特許・技術法部門とWIPO司法研究所が共同で構築したもので、複数の法域における典型的な司法判例を集約している。営業秘密の保護、営業秘密に関する法解釈及び法執行において、裁判所が果たす中心的な役割に対する世界中の関心に応えることを目的としている。

現在、データベースには9カ国の裁判文書66件が収録されており、中国とアメリカが各13件、インド12件、ドイツ11件、韓国5件、イタリア5件、ブラジル4件、イギリス2件、タンザニア1件となっている。

中国からは、以下の13件である。

最高裁判所知的財産法廷の「天然プロテイナーゼ3」事件、「ゴム老化防止剤」事件、「自動車シャシー」事件、「瀋鼓」事件、「龍某世界」プロジェクトコード事件、「カルボマー」事件、「バニリン」事件、「メラミン」事件。河南省高等裁判所の「反射材」事件。上海市第一中等裁判所の「礼来」事件。上海市浦東新区裁判所の「未公開ゲームキャラクターのネタバレ」事件。江蘇省南京市中等裁判所の「シイタケ多糖」事件。広東省深セン市中等裁判所の「インテリジェント検索アルゴリズム」事件。(2026年5月21日 最高裁判所新聞局)