国家知識産権局はこのほど、浙江索特社の完全子会社である太陽帕斯特有限責任公司が保有する太陽電池用銀ペーストに関する2件の発明特許(ZL201180032359.1、ZL201180032701.8)に対して、全部無効との決定を下した。本件無効請求人は、浙江光達電子科技有限公司である。
本件係争特許の2件は、デュポン社が2011年に出願した特許ファミリーに由来し、PERC セルの初期ペースト技術に対応するものである。また、この2件の特許は、帝科社及びその傘下にある浙江索特社が、過去5年間にわたり複数の特許権侵害訴訟を提起し、累計10億元の損害賠償を請求してきた権利基盤でもある。2021年以降、原告側は複数の太陽電池用銀ペースト企業を相手取って、5件の侵害訴訟を提起し、このうち1件の訴訟では最高請求額が2億元に達した。その中で、光達電子社のみが正面から対抗し、提訴された直後に無効審判を請求するとともに、原告側に対して悪意訴訟として500万元の賠償金を求め、反訴を提起した。当該訴訟は現在も審理中である。
国家知識産権局は、係争特許の特許請求の範囲に記載のガラスフリット含有量の数値範囲が広すぎ、サポート要件に満たしておらず、中国専利法の関連規定に適合しないと認定し、当該特許を全面的に無効とした。帝科社はこれを不服として、北京知財裁判所に行政訴訟を提起することを表明した。(2026年6月4日 知産フロンティア)
