最近、弊所が代理した不正競争に係る行政摘発事件が上海市2023年「鉄拳」行動の典型事例に選出された。

同行動は、上海市場監督管理部門が民衆の生活、世論における関心課題に焦点を当て、社会公衆に身近な重点分野における法執行を強化し、公衆の抱える緊急な課題を着実に解決する特別行動である。

本件において、上海心演商貿有限公司は、弊所クライアントであるハウス食品グループ本社株式会社(以下、「ハウス社」という)の許可を得ずに、ハウス社の保有する一定の影響力のある商品名、包装・装飾と同一または類似の標識を使用し、207,954.35元の罰金が科された。

1913年創立のハウス社は、百年の歴史と数多くの優れた製品を持つ大手食品会社である。主力商品の一つである「百夢多咖喱」は、中国の北京や上海などの一線都市で非常に高いシェアと大きな影響力を持ち、消費者の人気を博している。しかし、不当な利益を得るために、一部の悪徳業者がハウス社の製品を模倣し始めた行為は、消費者に混同と誤認を引き起こしやすく、ハウス社の生産・経営活動に悪影響を及ぼすだけでなく、正常な市場秩序を乱し、消費者の合法的な権益を損なっている。

弊所はハウス社の代理人として、依頼者の利益を積極的に保護し、権利侵害に係る民事訴訟および行政摘発で連戦連勝してきた。今回の「鉄拳」行動典型事件においても、弊所は行政摘発で依頼者の権利保護に成功した。
 
本件の処理において、弊所弁護士は、係争製品の知名度を証明できる大量の証拠を提出し、これまで権利維持に成功の判例及び行政摘発事例を証拠として示し、係争製品の包装について模倣品と詳細な対比や分析を行うことで、法的及び事実的観点から模倣品が権利侵害に該当することを十分に証明した。同時に、罰則を強化し、権利者の合法的な利益を全面的に保護するために、弊所弁護士は様々な困難と不便を克服し、侵害者の権利侵害の手がかりと証拠資料を積極的に収集して提供し、省、市を跨いで多くの侵害拠点を発見し、オンラインとオフラインで市場監督管理局の事件担当者と緊密なコミュニケーションを維持し、最終的に市場監督管理部門の理解と絶大な支持を得ており、侵害者は厳しく処罰された。

今回の行政摘発によって、弊所は再度、依頼者の合法的な権利を保護することに成功し、混同を引き起こし、市場秩序を乱す不正競争行為は処罰された。こうして、正当かつ秩序のある市場の構築に役立ち、消費者の利益も守られた。