(新華社上海3月14日)(記者/黄安琪)上海市高等裁判所によると、同裁判所が公式サイトで定期的、動的に市全体の各級裁判所の受理済、審理済み、執行済みの事件などに関するデータ、及び立件受理、料金納付、開廷審理、裁判などの訴訟の進展などに関する情報を公開するための常態化の司法データ公開プラットフォームを設置するらしい。

上海市高等裁判所は先日公布した「上海市高等裁判所による司法データのインターネット上の公開に関する若干規定(試行)」と「上海市高等裁判所によるオンライン立件、電子送達、電子ファイリングに関する若干規定(試行)」において上述規定を制定した。

聞くところによれば、公開された司法データは上海裁判所の審判プロセス管理システムを出所とし、コンピューターによって自動的に抽出、統計され、関連裁判所と審判ラインによる毎月定期的なチェックで、その正確性を確保するそうだ。現在、ビジネス環境に密接に関連する商事、金融、土地にかかる紛争事件の審判に関するデータはすでに先行公布が試行された。

また、当事者がオンラインで立件を申請し、立件条件に満たす場合、裁判所は直ちに当該立件を登録したうえ、オンラインで訴訟費用納付通知書を生成し、原告側に送付するため、原告側は別途紙の訴状を提出しなくてもいい。新規定が発効する前に、当事者は立件段階で電子訴状を提出するだけで、オンライン立件が完成できるが、「訴訟ファイリングに原本が必要」という伝統なファイリング原則に従って、審判業務廷は通常、原告に紙の訴状を提出するように要求するものである。

新規定によると、今後当事者が訴訟段階に提出した電子ファイル及び裁判所が事件審理に生んだ電子ファイルに対して、上海裁判所は「電子事件ファイル自動生成システム」を通じて電子ファイリングをすることになっている。そうすると、電子訴訟材料のファリング不能の問題を解決し、オンライン立件の「完全にペーパーレス化」を本格的に実現した。

                     
               2019年3月14日
                    情報元:新華網